MacでGit 2.55をインストールする方法:2026年初心者向けチュートリアル

01 まずGitのバージョンを確認します

Git公式のmacOS向け案内では、2026年9月8日時点の最新バージョンとしてGit 2.55.0が掲載されています。公式のインストール案内で確認できます。

ただし、MacでGit 2.55をインストールする前に、ターミナルで次を実行してください。

git --version
command -v git

すでに使えるGitがあり、授業やツールから特定版を指定されていなければ、すぐに再インストールする必要はありません。普通の授業では、まずXcode Command Line ToolsのGitを使い、明確に新しい版が必要な場合だけHomebrewへ進むのが安全です。最後にユーザー情報とテスト用コミットまで確認できれば、設定完了です。

この手順が合う人

Macで初めてGitを使う学生向けです。Command Line ToolsとHomebrewのどちらを選ぶか迷っている人に適しています。

遠隔Macや学校の端末で課題を保存したい人、VS Codeは入っているのにソース管理画面でGitが見つからない人も対象です。

※最終更新:2026年9月8日。Gitの版とインストール経路は、同日確認したGit公式macOSページを基準にしています。実際に導入される版は、作業時のターミナル結果を優先してください。

02 ターミナルで現在の環境を調べます

ターミナルは、文字でMacへ命令を伝えるアプリです。Finderの「アプリケーション」から「ユーティリティ」を開くか、Spotlightで「ターミナル」と検索します。AppleのTerminal公式ガイドでも起動方法を確認できます。

Gitは作業を保存するための道具です。リポジトリは課題用の作業本、コミットは作業本の保存点、PATHは「どの場所から道具を呼び出すか」を決める経路表だと考えてください。

次の結果に分けます。

  • git version 2.x.x と表示される:Gitは呼び出せています。授業の指定版と照合します。
  • 開発用ツールのインストール案内が出る:Command Line Toolsの導入へ進みます。
  • command not found と表示される:導入方法を選び、完了後にもう一度確認します。

git --versionの意味は、Git公式のバージョンコマンド説明でも確認できます。表示された版だけで成功と判断せず、実際の保存とコミットまで進めます。

03 インストール経路は授業の条件で選びます

MacでGit 2.55をインストールする場合、最初からソースコードをコンパイルする必要はありません。初心者は、公式案内に記載された経路のうち、管理しやすいものを選びます。

選択肢 向いている状況 完了の判断 後回しにする条件
Xcode Command Line Tools 基礎授業、課題提出、VS Codeの基本操作 git --versionが成功する 授業が特定の新しい版を指定している
Homebrew 複数ツールをまとめて管理したい、Gitの版を明示的に更新したい 導入後に実際のパスと版を確認できる Homebrew自体に不慣れで、授業に版指定がない
ソースからの構築 特別な検証や開発者向け作業 構築手順と依存関係を管理できる 初めての課題、時間に余裕がない

Command Line Toolsを使う場合

ターミナルで次を実行します。

xcode-select --install

画面の案内が表示されたら、内容を確認して導入します。終わったらターミナルを閉じて開き直し、次を実行してください。

git --version
command -v git

版が表示され、パスも返れば次の設定へ進みます。インストール画面が出ない場合は、すでに導入済みか、管理者権限や学校の端末制限が関係している可能性があります。保護されたシステム領域を変更せず、管理者へ確認してください。

Homebrewを使う場合

授業資料に新しいGitが必要と書かれている場合や、すでにHomebrewで開発ツールを管理している場合は、次の経路を検討できます。

brew install git
git --version
command -v git

インストールコマンドが最後まで動いたことだけを成功条件にしないでください。版と呼び出し先を確認し、授業が求めるGitが実際に使われているかを見ます。PATHの優先順位によって、導入したGitではなく別のGitが呼ばれることがあります。

Homebrewの導入に失敗した場合は、授業開始直前に無理に修復するより、Command Line Toolsで課題条件を満たせるか確認する方が現実的です。詳しい権限エラーは、後で公式資料に沿って切り分けてください。

04 初回設定でコミットの身元を決めます

Gitのユーザー名とメールアドレスは、コミット履歴に記録される情報です。Pro Gitの初回設定説明に沿って、公開してよい内容を設定します。

git config --global user.name "表示したい名前"
git config --global user.email "使用するメールアドレス"
git config --global init.defaultBranch main

設定を確認します。

git config --global --list

学校の提出規則がある場合は、それを優先してください。学校のメールアドレスを必ず使うという意味ではありません。個人情報を公開したくないなら、提出先が認める表示名や専用アドレスを使えるか確認します。

ここで注意したいのは、Gitの身元設定とログイン認証が別であることです。HTTPSやSSHは接続方法であり、ユーザー名設定の代わりではありません。リモートリポジトリへ接続するときも、パスワード、個人アクセストークン、秘密鍵を共有しないでください。認証の安全な考え方個人アクセストークンの公式説明を確認してから設定します。

05 小さな練習リポジトリで動作を確認します

いきなり正式な課題フォルダーで試すと、不要なファイルをコミットすることがあります。削除できる練習用フォルダーを作成してください。

mkdir git-practice
cd git-practice
git init
printf "# Git practice\n" > README.md
git status
git add README.md
git commit -m "first practice commit"
git log --oneline

確認する順番は次のとおりです。

  • git init後に、リポジトリを初期化した表示が出る。
  • git statusREADME.mdが未追跡ファイルとして見える。
  • git add後に、コミット対象へ移ったことを確認できる。
  • git commit後に、ファイル数やコミット結果が表示される。
  • git log --onelineで保存点が表示される。

Gitのリポジトリ作成と初期操作は、Pro Gitのリポジトリ基礎にも整理されています。ここまでできれば、単に版を確認しただけでなく、保存点を作るところまで検証できています。

次にVS Codeで同じgit-practiceフォルダーを開きます。左側のソース管理画面に変更が表示されるか確認してください。VS CodeはMac上のGitを呼び出して処理します。VS Codeのソース管理説明で、対応する画面と基本動作を確認できます。

学校の端末で確認する項目

管理者権限がない学校のMacでは、アプリの追加や開発ツール導入が制限されることがあります。制限を回避する設定変更や、不明なインストールスクリプトは実行しないでください。

次の4項目を順番に確認します。

  • Gitの版と呼び出し先を表示できる。
  • 練習用フォルダーでコミットできる。
  • VS Codeが変更を表示できる。
  • 課題を許可された保存先へコピーできる。

VS CodeにGitが表示されない場合は、command -v gitの結果を確認してから、VS Code公式のGitトラブルシューティングへ進みます。

06 よくあるつまずきを先に解消します

既にGitがあるのに再インストールするケース

MacにGitがあるかどうかと、ターミナルがどのGitを使っているかは別の問題です。git --versioncommand -v gitを両方確認し、授業の指定がなければ動作確認を優先します。

導入後もコマンドが見つからないケース

Command Line Toolsの導入が終わっていない、ターミナルを開き直していない、PATHが別の場所を向いている、という順番で確認します。いきなり設定ファイルを大きく書き換えないでください。

遠隔Macで課題を保存するケース

遠隔Macに正式課題を置く前に、練習用リポジトリを認証済みの保存先へpushし、別の端末から履歴とファイルを確認します。契約終了前には、未コミットの変更をなくし、必要なファイルを許可された場所へ書き出し、認証情報を残さないようにします。

遠隔環境での作業場所や利用方法を確認したい場合は、CALMVPSのMac環境案内を先に読み、料金や利用期間は料金案内で確認してください。

07 課題へ移す前の最終チェック

  • [ ] git --versionで版を確認した
  • [ ] command -v gitで実際の呼び出し先を確認した
  • [ ] Command Line ToolsかHomebrewを条件に合わせて選んだ
  • [ ] Gitのユーザー名とメールアドレスを設定した
  • [ ] 練習用リポジトリで初回コミットを作った
  • [ ] VS Codeが変更とコミットを認識した
  • [ ] 課題の保存先とバックアップ方法を確認した

このチェックを終えてから正式なプロジェクトを始めれば、Gitが入っているだけでなく、課題を保存して戻せる状態まで確認できます。

学校のWindows端末や制限されたMacで開発ツールを追加できない場合は、CALMVPSのMac利用手順を確認し、権限のある遠隔Macで同じ小さなテストを行う方法もあります。ただし、長期的に重い作業を続ける場合や物理的なUSB接続が必要な場合は、自分のMacや学校が指定する環境の方が適しています。まず編集、コミット、バックアップの3点を確認できる小さな課題から試すのが安全です。